《情報収集》の課題では、キャラクタたちは聞き込み、文献の調査、現場の捜索などにより、シナリオの目的達成に役立つ情報を集めます。
多くの小説や映画で、序盤から中盤にかけて主人公達の中心的な活動を占めます。
- 情報 情報の内容。情報は複数に分けて手に入るようにしたほうが良い
- 入手方法 情報を入手可能な手段:特定の人物に聞く/特定の人物から情報を買う/うわさ話として流れている/書物に書かれているetc
- リスク 情報を調べることで発生するリスク:有力者の妨害を招く/危険な存在に近づかなければならない
- 情報の信頼性 情報の真偽、正確性、鮮度、精度
この《課題》のポイントは、何の情報を優先して手に入れるか、リソースをどれだけ使うかの判断にあります。そしてもしあれば、情報収集に伴うリスクをどこまでとるかがもうひとつのポイントになります。
すべての情報を揃えられればいいですが、時間や資金の都合上、必ずしもそうは行きません。その場合、どの情報を優先して手に入れるかを判断しなければなりません。情報の優先度は、状況やキャラクタの能力によっても変わってきます。場合によって敵の数が重要になることも、指揮官の能力や性格のほうが重要になることもあります。
また情報によって入手の難易度を変えてやります。プレイヤとしては「簡単に手に入る重要な情報」を優先したいところですが、そんな都合のいい情報はつくらずに、「重要だけど手に入るかどうか分からない情報」にかけるか、「あまり重要ではないが確実に手に入る情報」で我慢するかなど、選ばせます。
リソースを使って欲しい情報がすぐに手に入れば問題ありませんが、結果が思わしくなかった場合にどこまで粘るか(リソースをつぎ込むか)、どこで見切りを付けるかをプレイヤたちは判断します。
また、情報によっては、すべて手に入ったかどうか判断しづらい性質のものもあります。「財宝の在り処」であれば手に入れたかどうか明確に分かりますが、「交渉材料として使える議員の弱み」のような情報の場合は、弱みが一つとは限りません。また見つけた弱みが、どれほど交渉に影響を与えるか判然としないこともあります。その場合、「もっと集めよう」と判断するか「これで満足する」かはキャラクタたちの判断となります。ひょっとするとこれ以上情報はないのに探し回る決断をしてしまうかもしれません。
情報がただで手に入らないのは常識ですが、さらには対価だけでなくリスクを犯さなければ手に入らないこともあります。危険な場所に赴かないと手に入らない、情報を知っていることを快く思わない勢力に目をつけられる、といった危険な情報(殺人鬼の正体とか)も世の中にはあるのです。