diff --git a/index.html b/index.html index 7359b4f..3a8cfc5 100644 --- a/index.html +++ b/index.html @@ -158,6 +158,77 @@
参加者申込フォーム:https://forms.gle/RMudHzJyMS3usT1o6 からお申し込みください.
+人工衛星の開発は、幅広い技術分野が交わる非常に複雑なものです。機構設計、熱設計、電力設計、姿勢制御、通信といった分野の専門知識やエンジニアが必要となる上で、それぞれが相互に影響します。また、打ち上げのためのロケットの調達や、国際的な周波数調整など、組織外との調整も多岐に渡ります。このような複雑なプロジェクト運用は、開発期間が数年から十年であったり、予算規模が大きな国家プロジェクトであればまだどうにかなってきました。このような背景がある上で、アークエッジ・スペースは小型の人工衛星を高速かつ安価に開発・運用することに挑戦しており、現在も同時に複数機の人工衛星を開発しています。そこで生じる、如何にして1機あたりの調整コストや認知負荷を減らすかという課題に Rust や Web 技術の積極的な活用を通して取り組んでいる事例を紹介します。
本発表では,発表者が2017年度未踏事業の1プロジェクトとしてSATySFiという組版処理システムを開発した経験をもとに,組版処理のうち特にアルゴリズム的に面白い部分である行分割アルゴリズムについて紹介したいと思います.また,この処理に関連してスペーシング・カーニング処理・合字・禁則処理などにも触れ,種々の文字組版上の要件とその実現に必要なアルゴリズム上の工夫についても概略的に説明したいと考えています.理論的根幹はTeXの実現の際に考案されたKnuth–Plassアルゴリズムでかなり完成しているものですが,発表者による少々の独自の工夫や,またさらに今後機能を拡張したいと考えているもののどんな点が厄介かなどについても紹介できればと思います.
2024年7月7日に行われた東京都知事選挙において、候補者である安野貴博ならびにチーム安野とボランティアチームは、東京都内14232箇所に設置された全ての掲示板にポスターを掲示できた。この貼付作業を支えたテクノロジーの活用事例や泥臭い苦労、現場目線で気がついた課題など、選挙活動の裏舞台を紹介する。 ※本発表は2024年7月19日に行われた「mapbox/OpenStreetMap Online meetup」での登壇と概ね同内容となる予定です。https://internet.watch.impress.co.jp/docs/column/chizu3/1617209.html
現在,無線通信技術はBeyond 5G,Beyond 6GやIEEE802.11(WiFi)などのように日進月歩で技術が進歩しています.このような状況において無線機を固定的なハードウエアで実装することは製品やサービスの提供に時間がかかるという点で適していません.これに対する解の一つとしてSDR(Software Defined Radio,ソフトウエア無線機)が挙げられます.さらに研究的・実験的な用途においては数量が限定されているためSDRがほぼ一つの解となります.本発表では代表的なSDRであるGNU Radioの使用法およびGNU Radioの内部実装について解説し,さらに宇宙通信におけるSDRの可能性について述べます.可能であればSDR送受信機を持ち込みデモを行います.
ELF(Executable and Linkable Format)は、Linuxにおいて広く使用されているバイナリフォーマットです。このELFフォーマットで生成された実行可能バイナリには、しばしば余分なスペースが存在し、これを効果的に活用することで既存の実行ファイルに新しい機能を追加することが可能です。具体的には、ビルドIDを保持するために使われている領域や、パディングとして挿入されているスペースなどが該当します。これらのスペースの有効活用技術は、一般的にはウイルス作成に用いられることが多いものの、非常に興味深いテクニックであり、ウイルス作成以外の用途にも応用可能です。参加者の皆様とともに、これらのスペースの有効活用に関する有意義な議論を交わせることを心より願っております。
2024年6月、幕張メッセで開催されたInterop Tokyo 2024の特別企画「Internet X Space Summit」では、宇宙とインターネット技術の統合に焦点を当てた多岐にわたるトピックが取り上げられました。このサミットでは、遅延・断絶耐性ネットワーク(DTN)、NASAが提唱する月通信アーキテクチャ「LunarNet」のような新しい通信技術、そしてSRv6などの地上ネットワークと宇宙ネットワークを統合するための技術について議論が交わされました。今回発表させて頂く内容は、惑星間インターネット(IPN)の実現に向けて、既存の複数のBundle Protocol(BP)実装を活用して構築された実験用DTN環境を構築したことです。INTEROPのSHOWNETではInteroperability Testを実施しました。この環境を活用し、ブースではサービスを提供し、その状況を可視化するシステムも導入しました。これにより、DTN環境を利用したアプリケーションのデモンストレーションが行われ、新しい宇宙インターネットの可能性が具体的に示されました。
空間コンピューティングの実現のためには、仮想空間の実空間への投影のみならず、実空間側のデジタルインタフェース化が求められます。Sensoriumプロジェクトでは、この点に着眼し、従来より力覚遍在化技術(力覚センサグリッドを用いて接触点の空間位置を特定する技術)の研究開発を進めてきました。加えて、この技術の応用・実用化のために、実空間アプリケーション開発支援ライブラリSensorium SDKの開発も行っています。このライブラリでは、空間上のオブジェクト(人や家具など)の検出やその行動の認識を、イベントベースで統一的に扱う仕組みを提供しています。本発表では、Sensoriumプロジェクトの構想やSDKの開発に関して、その現在地と展望を発表します。なお、発表者らは2023年度未踏アドバンスド事業に採択されており、これらの技術開発の一部は情報処理推進機構の支援を受けています。
参加者申込フォーム:https://forms.gle/RMudHzJyMS3usT1o6 からお申し込みください.
+発表申込フォーム:https://forms.gle/RwkbG8bjHReQ6k8y7 からお申し込みください.※ショート講演枠のみ延長募集
発表申込フォーム:https://forms.gle/RwkbG8bjHReQ6k8y7 からお申し込みください.
-人工衛星の開発は、幅広い技術分野が交わる非常に複雑なものです。機構設計、熱設計、電力設計、姿勢制御、通信といった分野の専門知識やエンジニアが必要となる上で、それぞれが相互に影響します。また、打ち上げのためのロケットの調達や、国際的な周波数調整など、組織外との調整も多岐に渡ります。このような複雑なプロジェクト運用は、開発期間が数年から十年であったり、予算規模が大きな国家プロジェクトであればまだどうにかなってきました。このような背景がある上で、アークエッジ・スペースは小型の人工衛星を高速かつ安価に開発・運用することに挑戦しており、現在も同時に複数機の人工衛星を開発しています。そこで生じる、如何にして1機あたりの調整コストや認知負荷を減らすかという課題に Rust や Web 技術の積極的な活用を通して取り組んでいる事例を紹介します。
本発表では,発表者が2017年度未踏事業の1プロジェクトとしてSATySFiという組版処理システムを開発した経験をもとに,組版処理のうち特にアルゴリズム的に面白い部分である行分割アルゴリズムについて紹介したいと思います.また,この処理に関連してスペーシング・カーニング処理・合字・禁則処理などにも触れ,種々の文字組版上の要件とその実現に必要なアルゴリズム上の工夫についても概略的に説明したいと考えています.理論的根幹はTeXの実現の際に考案されたKnuth–Plassアルゴリズムでかなり完成しているものですが,発表者による少々の独自の工夫や,またさらに今後機能を拡張したいと考えているもののどんな点が厄介かなどについても紹介できればと思います.
2024年7月7日に行われた東京都知事選挙において、候補者である安野貴博ならびにチーム安野とボランティアチームは、東京都内14232箇所に設置された全ての掲示板にポスターを掲示できた。この貼付作業を支えたテクノロジーの活用事例や泥臭い苦労、現場目線で気がついた課題など、選挙活動の裏舞台を紹介する。 ※本発表は2024年7月19日に行われた「mapbox/OpenStreetMap Online meetup」での登壇と概ね同内容となる予定です。https://internet.watch.impress.co.jp/docs/column/chizu3/1617209.html
現在,無線通信技術はBeyond 5GやIEEE802.11(Wifi)等のように日進月歩で技術が進歩している.このような状況においては,無線機を固定的なハードウエア送信機・受信機で構成するのは製品の提供に時間がかかるという点で問題がある.これに対する解の一つとしてSDR(ソフトウエア無線機)が挙げられる.さらに研究的・実験的な用途においては数量が出ないためSDRを用いるのがほぼ一つの解となる.本発表では代表的なSDRであるGNU Radioの使用法および実装について解説し,さらに衛星通信におけるSDR実装の可能性について述べる.可能であればSDR送受信機を持ち込みデモを行いたいと考えている.
ELF(Executable and Linkable Format)は、Linuxにおいて広く使用されているバイナリフォーマットです。このELFフォーマットで生成された実行可能バイナリには、しばしば余分なスペースが存在し、これを効果的に活用することで既存の実行ファイルに新しい機能を追加することが可能です。具体的には、ビルドIDを保持するために使われている領域や、パディングとして挿入されているスペースなどが該当します。これらのスペースの有効活用技術は、一般的にはウイルス作成に用いられることが多いものの、非常に興味深いテクニックであり、ウイルス作成以外の用途にも応用可能です。参加者の皆様とともに、これらのスペースの有効活用に関する有意義な議論を交わせることを心より願っております。
2024年6月、幕張メッセで開催されたInterop Tokyo 2024の特別企画「Internet X Space Summit」では、宇宙とインターネット技術の統合に焦点を当てた多岐にわたるトピックが取り上げられました。このサミットでは、遅延・断絶耐性ネットワーク(DTN)、NASAが提唱する月通信アーキテクチャ「LunarNet」のような新しい通信技術、そしてSRv6などの地上ネットワークと宇宙ネットワークを統合するための技術について議論が交わされました。今回発表させて頂く内容は、惑星間インターネット(IPN)の実現に向けて、既存の複数のBundle Protocol(BP)実装を活用して構築された実験用DTN環境を構築したことです。INTEROPのSHOWNETではInteroperability Testを実施しました。この環境を活用し、ブースではサービスを提供し、その状況を可視化するシステムも導入しました。これにより、DTN環境を利用したアプリケーションのデモンストレーションが行われ、新しい宇宙インターネットの可能性が具体的に示されました。
空間コンピューティングの実現のためには、仮想空間の実空間への投影のみならず、実空間側のデジタルインタフェース化が求められます。Sensoriumプロジェクトでは、この点に着眼し、従来より力覚遍在化技術(力覚センサグリッドを用いて接触点の空間位置を特定する技術)の研究開発を進めてきました。加えて、この技術の応用・実用化のために、実空間アプリケーション開発支援ライブラリSensorium SDKの開発も行っています。このライブラリでは、空間上のオブジェクト(人や家具など)の検出やその行動の認識を、イベントベースで統一的に扱う仕組みを提供しています。本発表では、Sensoriumプロジェクトの構想やSDKの開発に関して、その現在地と展望を発表します。なお、発表者らは2023年度未踏アドバンスド事業に採択されており、これらの技術開発の一部は情報処理推進機構の支援を受けています。